慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。
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米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
プロフィール詳細 ›コンサルの中途採用では、Webテストを受けるかどうか自体がポジションによって変わります。受ける場合、STRAND PARTNERSの支援実績ではアクセンチュア・KPMGは玉手箱、PwC・EYSC・ベイカレント・フォーティエンス(旧クニエ)はGAB、アビームはSPIで、デロイトは原則ありません。玉手箱とGABは同じ1冊の対策本で準備できるので、複数社に応募するならまずそこから始め、時間内に解き切る練習を2週間ほど積むのが効率的です。
「Webテストで落ちる人の多くは、実力不足ではなく“形式への慣れ不足”」
Webテストは、地頭のよさを測る試験だと思われがちです。
しかし実際に不合格になる人の多くは、問題が解けないのではなく時間が足りずに大きく取りこぼしています。中途の選考では書類通過から受検期限までが短いことも多いので、応募するファームの形式を早めに確認し、その形式だけに絞って時間を計る練習をするのが最短ルートです。
前提:中途のWebテストは「全員必須」ではない
まず押さえておきたいのは、コンサルファームの中途採用では、Webテスト(適性検査)を課すかどうか自体がポジションや職位によって変わるという点です。各社の公式採用ページの記載を確認すると、次のとおりです(2026年10月23日確認)。
| ファーム | 公式採用ページの記載(要旨) | 出典 |
|---|---|---|
| アクセンチュア | ポジションによってはWebテストも実施 | アクセンチュア キャリア採用FAQ |
| KPMGコンサルティング | 書類選考と適性検査(対象者のみ)を通過した方が面接へ | KPMGコンサルティング 選考プロセス |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 職種によっては選考課題の提出やオンラインの適性試験あり | EY Japan 採用プロセス |
| デロイト トーマツ コンサルティング | 筆記試験や技術テスト、ケース面接などを実施する場合あり | デロイト トーマツ キャリア採用 |
| フォーティエンス(旧クニエ) | 選考フローに「一次/二次面接 → 適性検査 → 最終面接」 | フォーティエンス 募集要項・選考フロー |
| アビームコンサルティング | 募集ポジションによってはWebテストを受講 | アビームコンサルティング 選考プロセス |
| PwCコンサルティング | 中途採用ページに適性検査の記載なし | PwCコンサルティング 中途採用情報 |
| ベイカレント | 中途採用ページに適性検査の記載なし | ベイカレント 中途採用 |
※公式ページでテストの種類(玉手箱・GAB・SPIなど)まで明記しているファームはありません。種類は次の章で、実際の受検状況をもとに整理しています。
新卒採用では全員が受けるのが一般的ですが、中途は「受けるかどうかも、どのタイミングかも応募先次第」です。新卒向けの情報をそのまま当てはめると、対策の範囲やスケジュールを誤ります。
ファーム別のWebテスト形式と受検タイミング【中途採用】
STRAND PARTNERSが支援した中途採用の選考で、実際に案内されたWebテストの形式と受検タイミングをまとめました。各社で問題の種類が違うため、応募するファームに合わせて対策することが欠かせません。
| ファーム | テスト形式 | 受検タイミング | 主な対策本 |
|---|---|---|---|
| アクセンチュア | 玉手箱 | 書類通過後 | 玉手箱・C-GAB編 |
| PwC(コンサルティング・FAS) | GAB コンサル経験者は実施されないことも多い | 書類通過後 | 玉手箱・C-GAB編 |
| デロイト(コンサルティング・FAS) | 原則なし | — | — |
| KPMG | 玉手箱 | 書類通過後 | 玉手箱・C-GAB編 |
| EYSC | GAB | 1次面接通過後 | 玉手箱・C-GAB編 |
| ベイカレント | GAB | 書類通過後(受検日時の指定あり) | 玉手箱・C-GAB編 |
| フォーティエンス(旧クニエ) | GAB | 1次面接通過後 | 玉手箱・C-GAB編 |
| アビーム | SPI | 1次面接の前まで | SPI3 |
出典:STRAND PARTNERSの転職支援実績(2026年10月時点)。ポジション・職位・時期によって変わることがあります。デロイトも公式には「筆記試験や技術テストを実施する場合あり」としているため、受検案内が届いたら必ず内容を確認してください。対策本は次の章で紹介する最新版です。
PwC出身の伊藤によると、PwCではコンサル経験者の場合、Webテストが実施されないケースも多いとのことです。このように、同じファームでも経歴やポジションによって受けるかどうかが変わります。
なお、戦略ファームでは、Webテストよりもケース面接やフェルミ推定の比重が大きくなります。そちらの準備はケース面接の対策とフェルミ推定・ケース面接 対策ガイド(無料資料)をご覧ください。
主なテスト形式の違い:玉手箱・GAB・SPI3・TG-WEB
提供会社の公式情報で確認できる範囲を整理します。問題数や形式ごとの制限時間は、どのテストも公式には公開されていません。
| テスト | 提供会社 | 公式に確認できる内容 | 受けるファームの例 |
|---|---|---|---|
| 玉手箱 | 日本エス・エイチ・エル | 製品によって構成が異なる。たとえば玉手箱Ⅲは言語・計数・英語(各約10分)とパーソナリティで合計49分、Web形式 | アクセンチュア、KPMG |
| GAB(WebGAB・C-GAB) | 日本エス・エイチ・エル | 言語理解(400〜800字程度の文章を読む)、計数理解(図表の理解)、英語(テストセンター方式のみ)、パーソナリティ。合計80〜90分。紙・Web・テストセンター方式 | PwC、EYSC、ベイカレント、フォーティエンス |
| SPI3 | リクルートマネジメントソリューションズ | 性格検査と基礎能力検査(言語・非言語)。テストセンター(リアル会場・オンライン会場)やWEBテスティングなどで合計約65分(うち性格検査約30分) | アビーム |
| TG-WEB | ヒューマネージ | 知的能力・性格に加え、コンピテンシーやストレス対処力などを組み合わせて実施。AI監視型の方式もある | 一部のファーム・ポジション |
出典:日本エス・エイチ・エル「玉手箱Ⅲ」、日本エス・エイチ・エル「GAB」、リクルートマネジメントソリューションズ「SPI3の受検方式」、同「料金・所要時間」、ヒューマネージ「TG-WEB」(2026年10月23日確認)
玉手箱:同じ形式が続けて出る「スピード勝負」
計数では図表の読み取り・四則逆算・表の空欄推測、言語では長文の論理的読解・趣旨判定などが出ると一般に言われています。1回の受検では、科目ごとに1つの形式が続けて出題されるのが特徴です。1問にかけられる時間がとても短いため、形式ごとの解き方を体に覚えさせ、時間を計って解く練習が最も効きます。
GAB:長文と図表を正確に速く読む
言語は、文章を読んで設問の内容が論理的に正しいかを判断する形式、計数は図表から数値を読み取って計算する形式が中心です。玉手箱よりも1問あたりの情報量が多く、読む速さと正確さの両方が問われます。コンサルの実務で資料やデータを読む力に近い内容です。
SPI3:出題範囲が広いので「苦手分野つぶし」
非言語(推論・割合・確率など)と言語(語彙・文章読解)から幅広く出ます。中学・高校レベルの数学を忘れている人は、苦手な分野を先に洗い出して重点的に復習するのが近道です。
受検案内が届いたら最初に確認すること
中途の選考では、案内から受検期限までが短いことが多いです。案内を受け取ったら、次の4点をすぐに確認してください。
| 確認すること | なぜ大事か |
|---|---|
| テストの種類 | 案内メールや受検画面に名称が書かれていることが多い。分からなければ、エージェントに過去の形式を確認する |
| 受検期限・日時の指定 | 自宅で期限内に受ける形式と、日時を指定される形式がある。仕事の繁忙期と重なるなら早めに日程を確保する |
| 受検方式(自宅/テストセンター) | テストセンターや監視型の場合、本人確認や受検環境の準備が必要になる |
| 電卓・筆記用具の可否 | 形式によって扱いが違う。案内の注意事項を必ず読む |
働きながら準備する:2週間の対策プラン
在職中の方を想定した、平日30分〜1時間・週末2〜3時間のプランです。玉手箱・GABを受ける場合の例です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1〜2日目 | 対策本の模擬テストを時間どおりに1回解き、今の正答率と時間切れの度合いを把握する |
| 3〜7日目 | 計数の形式(図表の読み取り・四則逆算・表の空欄推測)を1日1形式ずつ。電卓操作にも慣れておく |
| 8〜11日目 | 言語・英語の形式を1日1形式ずつ。長文は「設問を先に読む」など自分の型を決める |
| 12〜13日目 | 受ける形式の模擬テストを本番と同じ時間で通しで解き、間違えた問題だけ解き直す |
| 14日目 | 受検環境(通信・静かな場所・電卓)を整えて本番へ |
SPIを受ける場合は、3〜11日目を非言語(推論・割合・確率)と言語に置き換えます。応募を決めた時点で対策を始めておくと、書類通過の連絡を受けてから慌てずに済みます。
性格検査は「面接での話」と一貫させる
多くのWebテストには性格検査(パーソナリティ)が含まれます。よく見せようとして回答を作り込むと、面接で話す強みや働き方と食い違い、かえって評価を下げることがあります。特に中途では、職務経歴書や面接の内容とあわせて見られるため、普段の自分の行動を基準に、迷わず正直に答えるのが基本です。
ボーダー(合格ライン)はどのくらい?
Webテストの合格ラインは、どのファームも公表していません。「戦略系は9割」といった数字を見かけることがありますが、根拠のある公式データはありません。
STRAND PARTNERSの支援で見ていると、Webテストで不合格になる人の多くは、点数が少し足りないのではなく時間切れで大きく取りこぼしているケースです。形式に慣れていれば防げる失敗なので、合格ラインを気にするより、時間内に解き切る練習を優先してください。
おすすめの対策本(2026年10月時点の最新版)
| 書籍 | 対応するテスト | 使うファームの例 |
|---|---|---|
| 『これが本当のWebテストだ!(1) 2028年度版【玉手箱・C-GAB編】』(講談社) | 玉手箱・C-GAB(GABの対策にも使える) | アクセンチュア、PwC、KPMG、EYSC、ベイカレント、フォーティエンス |
| 『これが本当のSPI3だ! 2028年度版』(講談社) | SPI3 | アビーム |
どちらも2026年1月発売の2028年度版です。年度版は毎年1月ごろに新しくなるので、購入時は最新の年度を確認してください。
替え玉・カンニングは絶対にしない
自宅で受けられるからといって、他人に代わりに受けてもらったり、生成AIで解いたりするのは不正行為です。提供会社も対策を強めており、日本エス・エイチ・エルはAI監視型の同「WebGAB Secure」で替え玉や生成AIを使ったカンニングを検知するとしています。リクルートマネジメントソリューションズも、不正を見つけた場合は受検を中断し企業に連絡すると明記しています(同「よくある質問」)。発覚すれば選考は終わり、そのファームとの関係も失います。
コンサルの中途採用でWebテストは必ずありますか?
ありません。アクセンチュアやアビームは「ポジションによっては実施」、KPMGは「対象者のみ」と公式に案内しています。STRAND PARTNERSの支援実績では、デロイトは原則としてWebテストがありません。
アクセンチュアの中途のWebテストは何ですか?
STRAND PARTNERSの支援実績では玉手箱で、書類通過後に受検します。公式には「ポジションによってはWebテストも実施」とされており、全員が受けるわけではありません。
PwCやベイカレントのWebテストは何ですか?
STRAND PARTNERSの支援実績では、どちらもGABです。PwC(コンサルティング・FAS)は書類通過後、ベイカレントは書類通過後に日時を指定されて受検します。なお、PwC出身の伊藤によると、PwCではコンサル経験者の場合はWebテストが実施されないケースも多いとのことです。
玉手箱とGABは同じ対策本で準備できますか?
できます。どちらも日本エス・エイチ・エルのテストで、講談社の『これが本当のWebテストだ!(1)【玉手箱・C-GAB編】』でまとめて対策できます。最新は2028年度版(2026年1月発売)です。
応募前にWebテストがあるかどうかを知ることはできますか?
STRAND PARTNERS経由でご応募いただく場合、応募するポジションでWebテストが必要かどうか、必要ならどの形式かを事前に確認できます。対策が必要なテストだけに時間を使えるので、応募を考えているファームがあれば事前にご相談ください。
Webテストの対策にはどのくらい時間が必要ですか?
働きながらなら、平日30分〜1時間・週末2〜3時間で2週間が目安です。書類通過後は受検期限が短いことが多いので、応募を決めた時点で始めるのがおすすめです。
Webテストのボーダーは何割ですか?
どのファームも合格ラインを公表していません。不合格の多くは時間切れによる取りこぼしなので、時間内に解き切る練習を優先してください。
性格検査は対策したほうがいいですか?
回答を作り込む対策はおすすめしません。面接で話す強みや働き方と食い違うと、かえって評価を下げることがあります。普段の行動を基準に正直に答えるのが基本です。
クニエのWebテストは今どうなっていますか?
クニエは2025年10月に社名がフォーティエンスコンサルティングに変わりました。STRAND PARTNERSの支援実績ではGABで、1次面接の通過後に受検します。公式の選考フローにも、面接の後に適性検査があると記載されています。
応募先のWebテスト形式と、選考全体の対策を相談する
STRAND PARTNERS経由なら、応募するポジションでWebテストが必要かどうかを事前に確認できます。形式や受検タイミング、面接・ケース面接まで含めた選考対策を、無料でご相談いただけます。