慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。
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米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。
プロフィール詳細 ›この記事でわかること
- EYSC(EYストラテジー・アンド・コンサルティング)の企業概要と、Big4の中でのポジション
- 役職別の年収目安と、オファー時に確認すべきポイント
- 中途採用の選考フロー(書類→Webテスト→面接2〜3回)と各ステップの通過ポイント
- 面接の頻出質問(パーパスへの共感・なぜEYか・ケース)と対策方法
- 転職難易度と、内定する人に共通する3つの条件
EYSCとはどんなファームか
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、世界150カ国に展開する大規模グローバルネットワークEYの、日本における戦略・コンサルティングファームです。2020年にEYの戦略機能とコンサルティング機能を統合して発足した比較的新しい法人で、以降急速に組織を拡大しています。戦略部門としてEYパルテノンを擁し、戦略立案から業務・テクノロジー変革の実行までを一体で支援できる体制を整えています。パーパス「Building a better working world」と「長期的価値(Long-term value)」の創出を掲げ、パーパス経営を選考でも重視する点が、他のBig4と比べたときの際立った特徴です。
| 会社名 | EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC) |
|---|---|
| 発足 | 2020年(EYの戦略・コンサルティング機能を統合して発足) |
| ネットワーク | EY(世界150カ国に展開する大規模グローバルネットワーク) |
| 事業領域 | 戦略(EYパルテノン)/業務・組織変革/テクノロジー変革 等(セクター×コンピテンシーの体制) |
| 役職体系 | コンサルタント → シニアコンサルタント → マネージャー → シニアマネージャー → ディレクター → パートナー |
| 分類 | 総合系ファーム(Big4) |
EYSCの3つの特徴
- Big4の中でも成長投資に積極的な「拡大フェーズ」:2020年の発足以降、急速に組織を拡大しており、Big4の中でも成長投資に積極的なファームです。組織が拡大する局面では、若手にも大きな役割が回ってきやすく、中途入社者が早期に存在感を発揮しやすい環境といえます。
- EYパルテノンによる戦略機能:戦略部門としてEYパルテノンを擁し、経営戦略・事業戦略などの上流テーマを手がけています。総合系の実行力と戦略機能を組み合わせ、構想から実行までを一貫して支援できる点が強みです。
- パーパスと「長期的価値」を軸にした経営:「Building a better working world」というパーパスと「長期的価値(Long-term value)」の創出を掲げ、クライアント・社会への長期的な貢献を判断軸に据えています。セクター(業界)×コンピテンシー(機能)の体制で、業界知見と専門機能を掛け合わせてプロジェクトを推進します。
転職者の視点で見ると、EYSCの魅力は「組織がまだ完成しきっていないこと」にあります。確立された大組織では役割が細分化されがちですが、拡大途上の組織では、新しいチームの立ち上げやナレッジの整備など、通常のコンサルティングワークの枠を超えた役割に手を挙げる機会が生まれやすくなります。裁量と成長機会を重視して転職先を選ぶ人にとって、この環境要因は年収や知名度と同じくらい重要な比較軸になるはずです。
EYSCの年収【役職別】
| 役職 | 年収目安※ | 主な役割 |
|---|---|---|
| コンサルタント | 550〜750万円 | 調査・分析・資料作成などの実行担当 |
| シニアコンサルタント | 750〜1,050万円 | モジュールリーダーとして担当領域を推進 |
| マネージャー | 1,100〜1,450万円 | プロジェクト管理・クライアント折衝の中核 |
| シニアマネージャー | 1,450〜1,900万円 | 複数案件の統括・提案活動 |
| ディレクター〜パートナー | 1,900万円〜 | 営業責任・組織運営 |
※基本給+ボーナスの一般的な目安。評価・職種・入社時のグレードにより変動する。業界全体の役職別年収はコンサルタントの年収を参照。
Big4総合系として標準的な水準ですが、拡大フェーズで採用に力を入れていることもあり、経験・専門性が合致すれば好条件のオファーが出やすい局面といえます。中途入社の場合は入社時のグレードで年収レンジがほぼ決まるため、オファー面談では提示グレードの根拠を確認し、必要に応じて交渉しましょう(年収交渉のポイント参照)。
求める人物像 — 選考で見られる3つの資質
EYSCの選考は、スキルや経験に加えて「EYのパーパスと価値観に合う人か」を丁寧に見る点が特徴です。当社の支援経験から、評価の軸は次の3点に整理できます。
- パーパスへの共感:「Building a better working world」に対して、借り物ではない自分の言葉で共感を語れるか。過去の仕事で「誰のために、何を良くしたかったのか」を掘り下げておくことが、そのまま面接対策になります。
- 成長意欲:拡大する組織では、役割の変化や新しい領域への挑戦が日常的に発生します。環境の変化を楽しみ、自ら学んで役割を広げてきた経験があるかが問われます。
- チーミング(協働):EYはチーミングを重要な価値観として掲げており、多様なメンバーと協力して成果を出せるかが一貫して見られます。個人の成果だけでなく、チームとしてどう成果を最大化したかを語れるように準備しましょう。
この3つは面接の質問に直結します。特にパーパスへの共感は「よくある質問」ではなく「合否を左右する本質的な質問」として扱われるため、表面的な暗記ではなく自分の経験との接続が不可欠です。
中途採用の選考フロー
応募から内定までは、標準的には1〜2ヶ月程度が目安です(選考全体の進め方は選考プロセスとスケジュールを参照)。各ステップの内容と通過のポイントを順に解説します。
応募部門(セクター×コンピテンシー)と経歴の親和性が見られます。自分の業界経験がどのセクターに、職種経験がどのコンピテンシーに対応するかを整理し、貢献イメージが伝わる職務経歴書に仕上げましょう。書き方の基本は職務経歴書の書き方を参照してください。
玉手箱等の標準的なWebテストが課されます。難易度は高くありませんが、対策不足による足切りが最ももったいない失点です。問題集を1〜2周して形式と時間配分に慣れておきましょう。
マネージャー〜パートナークラスとの面接が2〜3回行われます。経歴の深掘りと志望動機が中心ですが、EYSCではパーパス「Building a better working world」への共感が問われやすいのが特徴です。部門によってはケース形式の質問も含まれます。
最終面接通過後、オファー面談で役職・年収・入社時期が提示されます。拡大フェーズのファームでは入社時グレードの柔軟性が比較的高いため、根拠を持って交渉する価値があります(年収交渉のポイント参照)。
面接の特徴と頻出質問
EYSCの面接は、経歴・志望動機の深掘りに加えて、パーパスや価値観とのフィットを確かめる質問が多いのが特徴です。「なぜコンサルか」「なぜEYか」に加えて、「この組織で何を成し遂げたいか」という将来に向けた質問が重ねられます。
- 志望動機・価値観に関する頻出質問
- パーパス「Building a better working world」に共感した理由を教えてください
- なぜコンサルティング業界なのか。その中でなぜEYなのか
- 拡大する組織の中で、あなたは何を成し遂げたいですか
- チームで困難を乗り越えた経験を教えてください
- これまでの仕事で、長期的な価値につながったと思う取り組みはありますか
- ケースの出題例(部門による)
- クライアント企業の新規市場参入戦略を検討してください
- クライアント企業の事業成長戦略について、論点を整理して提案してください
ケースが課される場合も、奇抜な発想より「論点の構造化→仮説→打ち手」という基本動作の確かさが評価されます。回答の組み立て方は面接対策|頻出質問と回答例とケース面接完全ガイドで詳しく解説しています。
また、面接の終盤には逆質問の時間が設けられるのが通例です。EYSCの場合、拡大フェーズの組織ならではの「これからつくられていく部分」について、面接官自身の言葉で聞ける貴重な機会でもあります。応募部門の今後の注力領域や、面接官がEYSCで感じている変化・やりがいなど、対話が深まる質問を2〜3個準備しておくと、志望度の高さが自然に伝わります。
選考対策 — 内定率を上げる4つの準備
① パーパスへの共感を「自分の経験」と接続する
EYSC対策の最重要ポイントです。「Building a better working world」への共感を問われたとき、パーパスの文言をなぞるだけの回答は評価されません。過去の仕事で「誰の、何を良くするために働いたのか」「そのとき何にやりがいを感じたのか」を棚卸しし、自分の原体験とパーパスが重なる点を具体的なエピソードで語れるように準備します。ここまで掘り下げて初めて「共感」に説得力が生まれます。
② 「なぜEYSCか」を拡大フェーズと絡めて語る
Big4は事業領域が似ているため、「なぜその中でEYSCか」の言語化が差別化の核になります。2020年発足の新しい法人であること、成長投資に積極的な拡大フェーズにあること、EYパルテノンによる戦略機能、長期的価値を軸にした経営——これらの特徴と「拡大する環境で自分は何を成し遂げたいか」を結びつけると、EYSC固有の志望動機になります。各ファームの位置づけの整理にはコンサル業界マップ2026が役立ちます。
③ Webテストとケースの基本動作を固める
玉手箱等のWebテストは応募前に問題集で形式演習を済ませておきます。ケースが想定される部門では、新規市場参入・事業成長戦略といった定番テーマについて、「市場の構造化→参入・成長の論点整理→打ち手の提案」という流れを対話形式で練習しておきましょう。フィードバックをもらえる相手との模擬面接が最も効果的です。
④ チーミングのエピソードを具体化する
「チームで困難を乗り越えた経験」は高確率で問われます。成果そのものよりも、「意見の対立や役割の曖昧さをどう乗り越えたか」「自分はチームにどんな働きかけをしたか」というプロセスを場面レベルで語れるように準備してください。個人プレーの武勇伝は、チーミングを重視するEYSCではむしろマイナスに働くことがあります。
転職難易度と「内定する人」の共通点
難易度はBig4総合系として標準的な水準(★★★☆☆〜★★★★☆)です。拡大フェーズで中途採用が活発なため、Big4の中では比較的挑戦しやすいタイミングといえますが、パーパスとのフィットを丁寧に見る選考のため、準備不足の応募は通りません。当社の支援経験から、内定に至る方には次の共通点があります。
- パーパスへの共感を自分の経験で語れる:原体験とパーパスの接続ができており、借り物でない言葉で話せる
- 拡大フェーズを「自分の機会」として語れる:組織の成長と自分の成長意欲を重ね、入社後に成し遂げたいことが具体的
- 協働のエピソードが場面レベルで具体的:チームでの自分の働きかけと、それによる変化を明確に説明できる
よくある質問
EYSCの転職難易度はどのくらいですか?
Big4総合系として標準的な難易度で、書類・Webテスト・2〜3回の面接を通過する必要があります。EYSCは成長投資に積極的な拡大フェーズにあり中途採用が活発なため、Big4の中では挑戦しやすいタイミングといえます。ただしパーパスへの共感や成長意欲が面接で丁寧に問われるため、志望動機の準備を怠ると通過は難しくなります。
EYSCの年収はどのくらいですか?
役職別の目安は、コンサルタントで550〜750万円、シニアコンサルタントで750〜1,050万円、マネージャーで1,100〜1,450万円、シニアマネージャーで1,450〜1,900万円、ディレクター以上で1,900万円〜です。あくまで一般的な目安であり、評価や職種、入社時のグレードによって変動します。
EYSCはいつ発足した、どのような組織ですか?
2020年にEYの戦略機能とコンサルティング機能を統合して発足した比較的新しい法人で、以降急速に組織を拡大しています。戦略部門としてEYパルテノンを擁し、セクター(業界)×コンピテンシー(機能)の体制でプロジェクトを推進します。「長期的価値(Long-term value)」の創出を掲げ、パーパス経営を重視している点が組織の大きな特徴です。
コンサル未経験でもEYSCに転職できますか?
可能です。拡大フェーズにあるため未経験者の採用にも積極的で、事業会社・金融機関・IT業界など多様な出身者が入社しています。未経験の場合は、パーパス「Building a better working world」への共感を自分の経験と結びつけて語れること、成長意欲とチーミング(協働)の姿勢を具体的に示せることが重要です。
まとめ:パーパスとの接続が合否を分ける
- EYSCは、世界150カ国に展開するEYネットワークの日本における戦略・コンサルティングファーム。2020年発足で、Big4の中でも成長投資に積極的な拡大フェーズにある
- 戦略部門EYパルテノンを擁し、セクター×コンピテンシーの体制で戦略から実行までを一貫支援
- 選考は「書類→Webテスト(玉手箱等)→面接2〜3回」。パーパス「Building a better working world」への共感が問われやすい
- 評価軸はパーパスへの共感・成長意欲・チーミング。年収はコンサルタント550〜750万円からディレクター以上1,900万円〜が目安
- 拡大フェーズの今は未経験者にも門戸が開いている好機(未経験からコンサル転職参照)
STRAND PARTNERSでは、総合系ファーム出身のアドバイザーが、部門選びから志望動機の壁打ち、面接・ケース対策、オファー時の条件交渉まで伴走しています。EYSCへの転職をお考えの方は、まず現在地の診断からお気軽にご相談ください。