SUPERVISED BY — 監修者
辰本 明日加
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

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高辻 渚
監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

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この記事でわかること

  • KPMGコンサルティングの企業概要と、Big4の中での「少数精鋭」というポジション
  • 役職別の年収目安と、オファー時に確認すべきポイント
  • 中途採用の選考フロー(書類→Webテスト→面接2〜3回)と各ステップの通過ポイント
  • ビヘイビア面接中心という面接の特徴と、頻出質問・対策方法
  • 転職難易度と、内定する人に共通する3つの条件

KPMGコンサルティングとはどんなファームか

KPMGコンサルティングは、KPMGジャパンのコンサルティング機能を統合して2014年に設立された総合系コンサルティングファームです。Big4コンサルの中では相対的に少数精鋭の千数百名規模で、ビジネストランスフォーメーション/リスク&コンプライアンス/テクノロジートランスフォーメーションの3領域を柱に事業を展開しています。特にリスク・ガバナンス・サイバーの領域に強みを持ち、監査法人系ネットワークならではの信頼性を背景に、企業の攻めと守りの両面を支援している点が特徴です。

会社名KPMGコンサルティング
設立2014年(KPMGジャパンのコンサルティング機能を統合して設立)
規模千数百名規模(Big4コンサルの中では相対的に少数精鋭)
事業領域ビジネストランスフォーメーション/リスク&コンプライアンス/テクノロジートランスフォーメーション
役職体系コンサルタント → シニアコンサルタント → マネジャー → シニアマネジャー → ディレクター → パートナー
分類総合系ファーム(Big4)

KPMGコンサルティングの3つの特徴

  • リスク・ガバナンス・サイバー領域の強み:リスク&コンプライアンスを事業の柱の一つに据え、ガバナンス高度化・内部統制・サイバーセキュリティといった「守り」の領域に確かな強みを持ちます。規制対応やリスク管理の重要性が増す中、この専門性は他のBig4との明確な差別化要素になっています。
  • 穏やかで協調的なカルチャー:社風は穏やかで協調的と評されることが多く、一人ひとりを丁寧に育てる文化があります。激しい競争環境よりも、チームで着実に成果を出すスタイルを好む人にフィットしやすい環境です。
  • 拡大余地の大きさと役職機会:Big4の中では相対的に少数精鋭であるぶん拡大余地が大きく、中途入社でも役職を狙いやすい局面があります。組織の成長とともに自分のポジションを築きたい人にとって、規模の大きいファームにはない機会が存在します。

なお、「少数精鋭」という言葉はしばしば「採用が狭き門」という意味に誤解されますが、KPMGコンサルティングの場合はむしろ逆で、組織の拡大余地が大きいからこそ中途採用は継続的に行われています。規模の大きさだけでファームを比較するのではなく、「どの専門領域で強みを築いているか」「どんなカルチャーの中で働くか」「役職を得る機会がどれだけあるか」という3つの軸で見ると、KPMGの独自のポジションがはっきり見えてきます。他ファームとの比較検討にはコンサル業界マップ2026もあわせてご覧ください。

KPMGコンサルティングの年収【役職別】

役職年収目安※主な役割
コンサルタント550〜750万円調査・分析・資料作成などの実行担当
シニアコンサルタント750〜1,000万円モジュールリーダーとして担当領域を推進
マネジャー1,050〜1,400万円プロジェクト管理・クライアント折衝の中核
シニアマネジャー1,400〜1,700万円複数案件の統括・提案活動
ディレクター〜パートナー1,700万円〜営業責任・組織運営

※基本給+ボーナスの一般的な目安。評価・職種・入社時のグレードにより変動する。業界全体の役職別年収はコンサルタントの年収を参照。

Big4総合系として標準的な水準です。中途入社では前職の経験年数と専門性で入社時のグレードが決まるため、同じ経歴でも提示グレードによって年収が大きく変わります。拡大局面では一段上の役職で採用される可能性もあるため、オファー面談では提示の根拠を確認し、根拠を持って交渉することをおすすめします(年収交渉のポイント参照)。

求める人物像 — 選考で見られる3つの資質

KPMGコンサルティングの選考では、切れ味の鋭さ以上に「クライアントと組織から信頼されるプロフェッショナルか」が丁寧に見られます。当社の支援経験から、評価の軸は次の3点に整理できます。

  • 誠実さ(Integrity):監査法人系ネットワークの一員として、またリスク・ガバナンスを扱うファームとして、誠実さは絶対条件です。経歴の誇張や取り繕いは深掘りで見抜かれるため、できること・できないことを正直に語る姿勢が結果的に最も評価されます。
  • 協調性:穏やかで協調的なカルチャーとの相性が丁寧に確認されます。周囲と協力して成果を出した経験、意見の異なる相手と信頼関係を築いた経験を具体的に語れるかがポイントです。
  • プロフェッショナリズム:担当領域の専門性を磨き続ける姿勢と、品質に対する責任感です。「この領域で専門性を築きたい」という明確な意思を示せると、少数精鋭の組織で長く活躍する人材として評価されます。

この3つは、後述するビヘイビア面接の質問に直結します。華やかな実績よりも、仕事への向き合い方と人柄が伝わるエピソードを準備することが、KPMG対策の出発点です。

中途採用の選考フロー

応募から内定までは、標準的には1〜2ヶ月程度が目安です(選考全体の進め方は選考プロセスとスケジュールを参照)。各ステップの内容と通過のポイントを順に解説します。

書類選考(履歴書・職務経歴書)

応募領域(ビジネストランスフォーメーション/リスク&コンプライアンス/テクノロジートランスフォーメーション)と経歴の親和性が見られます。課題解決やプロジェクト推進の経験を「役割と成果」がわかる形で記載しましょう。書き方の基本は職務経歴書の書き方を参照してください。

Webテスト(玉手箱等)

玉手箱等の標準的なWebテストが課されます。難易度は高くありませんが、対策不足による足切りは避けたいところです。問題集を1〜2周して形式と時間配分に慣れておきましょう。

面接2〜3回(ビヘイビア中心・部門によりケースあり)

マネジャー〜パートナークラスとの面接が2〜3回行われます。経験・人物を深掘りするビヘイビア面接が中心で、部門によっては業務改革や内部統制・ガバナンス高度化といったテーマのケースディスカッションが加わります。一人ひとりの面接を丁寧に行い、カルチャーフィットを重視する傾向があります。

オファー面談・条件確定

最終面接通過後、オファー面談で役職・年収・入社時期が提示されます。拡大局面では役職の提示に幅が出ることもあるため、提示グレードの根拠を確認したうえで交渉に臨みましょう(年収交渉のポイント参照)。

面接の特徴と頻出質問

KPMGコンサルティングの面接の最大の特徴は、ビヘイビア(経験・人物)面接が中心であることです。ケース一発勝負ではなく、これまでの仕事への向き合い方・チームでの振る舞い・困難への対処を、時間をかけて丁寧に深掘りされます。だからこそ、エピソードの具体性と一貫性が合否を分けます。

  • ビヘイビア面接の頻出質問
  • なぜコンサルティング業界なのか。その中でなぜKPMGなのか
  • リスク・ガバナンス領域に関心を持った理由を教えてください(応募領域による)
  • チームで協働して成果を出した経験を教えてください
  • 意見の対立をどう乗り越えましたか
  • これまでで最も困難だった課題と、その解決プロセスを教えてください
  • ケースディスカッションの出題例(部門による)
  • クライアント企業の業務改革をどう進めるか、論点を整理して提案してください
  • 内部統制・ガバナンス高度化をテーマにしたディスカッション

ビヘイビア面接では「結果」よりも「そのときあなたはどう考え、どう動いたか」というプロセスが問われます。回答の構造化の方法は面接対策|頻出質問と回答例で詳しく解説しています。

また、面接の終盤には逆質問の時間が設けられるのが通例です。カルチャーフィットを重視するKPMGでは、逆質問も相互理解の場として丁寧に扱われます。応募領域のプロジェクトの進め方や、面接官自身がKPMGのカルチャーの中で感じている働きやすさ・やりがいなど、入社後の姿を具体化する質問を2〜3個準備しておくと、志望度の高さが自然に伝わります。

選考対策 — 内定率を上げる4つの準備

① ビヘイビア面接用のエピソードを「プロセス」で棚卸しする

KPMG対策の中心はビヘイビア面接の準備です。協働・課題解決・困難の克服の3テーマで、それぞれ具体的なエピソードを用意し、「状況→自分の考え→具体的な行動→周囲の反応→結果→学び」の順で語れるように分解しておきます。丁寧に深掘りされる分、表面的な準備はすぐに見抜かれます。逆に、飾らない具体的なエピソードは高く評価されます。

② 「なぜKPMGか」を少数精鋭・専門領域と絡めて語る

Big4は事業領域が似ているため、「その中でなぜKPMGか」の言語化が差別化の核になります。少数精鋭だからこその裁量と成長機会、リスク・ガバナンス・サイバーという専門領域の強み、穏やかで協調的なカルチャー——これらと自分の志向・経験を接続すると、KPMG固有の志望動機になります。各ファームの位置づけの整理にはコンサル業界マップ2026コンサルファームの種類と特徴が役立ちます。

③ 応募領域の基礎知識をインプットする

リスク&コンプライアンス領域に応募する場合は、内部統制・ガバナンス・サイバーセキュリティといったテーマの基礎概念を、ビジネストランスフォーメーション領域なら業務改革・DXの一般的な進め方を押さえておきましょう。専門家である必要はありませんが、「この領域で働きたい」という言葉に裏づけがあるかどうかは、面接官に確実に伝わります。

④ Webテストとケースの基本を固める

玉手箱等のWebテストは応募前に形式演習を済ませておきます。ケースが想定される部門では、業務改革・ガバナンス高度化といったテーマについて「現状の構造化→課題の特定→打ち手の提案」の流れを練習しておきましょう。奇抜さより、着実で漏れのない論点整理が評価されます。基本の型はケース面接完全ガイドで解説しています。

転職難易度と「内定する人」の共通点

難易度はBig4総合系として標準的な水準(★★★☆☆★★★★☆)です。ただし少数精鋭の組織で一人ひとりの面接を丁寧に行うため、カルチャーフィットは比較的しっかり見られます。当社の支援経験から、内定に至る方には次の共通点があります。

  • エピソードが飾らず具体的:華やかさより、自分の考えと行動のプロセスを正直に語れる
  • 「なぜKPMGか」が固有の理由になっている:少数精鋭・リスク領域の強み・カルチャーと自分の志向を結びつけて語れる
  • 協調性が行動レベルで伝わる:チームでの働きかけや信頼関係の築き方を、場面レベルで説明できる
ポイント:KPMGコンサルティングの選考は「切れ味の一発勝負」ではなく「信頼できる仲間かどうかの確認」に近い選考です。ビヘイビア面接のエピソード準備と、少数精鋭・専門領域と接続した志望動機の言語化を丁寧に行えば、コンサル未経験でも十分に内定を狙えます。拡大余地が大きい今は、中途入社で役職を狙いやすいタイミングでもあります。

よくある質問

KPMGコンサルティングの転職難易度はどのくらいですか?

Big4総合系として標準的な難易度ですが、少数精鋭の組織で一人ひとりの面接を丁寧に行うため、カルチャーフィットが比較的しっかり見られる傾向があります。選考は書類・Webテスト・2〜3回の面接が基本で、経験と人物を深掘りするビヘイビア面接が中心です。誠実さや協調性を具体的な経験で示せれば、未経験からの内定も十分に狙えます。

KPMGコンサルティングの年収はどのくらいですか?

役職別の目安は、コンサルタントで550〜750万円、シニアコンサルタントで750〜1,000万円、マネジャーで1,050〜1,400万円、シニアマネジャーで1,400〜1,700万円、ディレクター以上で1,700万円〜です。あくまで一般的な目安であり、評価や職種、入社時のグレードによって変動します。

KPMGコンサルティングと他のBig4との違いは何ですか?

Big4の中では相対的に少数精鋭(千数百名規模)で、リスク・ガバナンス・サイバー領域に強みを持つ点が大きな違いです。カルチャーは穏やかで協調的と評されることが多く、腰を据えて専門性を磨きたい人に向いた環境です。また拡大余地が大きいぶん、中途入社でも役職を狙いやすい局面がある点も特徴といえます。

コンサル未経験でもKPMGコンサルティングに転職できますか?

可能です。ビヘイビア面接中心の選考のため、コンサル経験そのものより、これまでの業務での課題解決経験やチームでの協働経験を丁寧に語れるかが問われます。リスク・ガバナンス・サイバーなどの領域では、金融機関や事業会社の管理部門出身者の親和性も高く、専門性を活かした転職がしやすいファームです。

まとめ:エピソードの具体性とカルチャーフィットが合否を分ける

  • KPMGコンサルティングは2014年設立、千数百名規模の少数精鋭Big4。ビジネストランスフォーメーション/リスク&コンプライアンス/テクノロジートランスフォーメーションの3領域を展開
  • リスク・ガバナンス・サイバー領域の強みと、穏やかで協調的なカルチャーが特徴。拡大余地が大きく、中途でも役職を狙いやすい局面がある
  • 選考は「書類→Webテスト(玉手箱等)→面接2〜3回」。ビヘイビア面接中心で、部門によりケースあり
  • 評価軸は誠実さ・協調性・プロフェッショナリズム。エピソードを「プロセス」で語る準備が対策の核
  • 年収はコンサルタント550〜750万円からディレクター以上1,700万円〜が目安。未経験でも門戸は開かれている(未経験からコンサル転職参照)

STRAND PARTNERSでは、総合系ファーム出身のアドバイザーが、応募領域の選定からビヘイビア面接の模擬練習、オファー時の条件交渉まで伴走しています。KPMGコンサルティングへの転職をお考えの方は、まず現在地の診断からお気軽にご相談ください。