SUPERVISED BY — 監修者
辰本 明日加
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

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高辻 渚
監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

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この記事でわかること

  • クニエからフォーティエンスコンサルティングへの社名変更の経緯と、NTTデータグループ内での位置づけ
  • SCM・製造・業務改革領域の強みと、他の総合系ファームとの違い
  • 役職別の年収目安(総合系の一般的水準に基づく)
  • 中途採用の選考フロー(書類→Webテスト→面接2〜3回)と頻出質問・対策
  • 転職難易度と、内定する人に共通する条件

フォーティエンスコンサルティング(旧クニエ)とはどんなファームか

フォーティエンスコンサルティング株式会社は、NTTデータグループの総合コンサルティングファームです。2009年にNTTデータグループのコンサルティングファーム「クニエ(QUNIE)」として設立され、2025年10月1日に「フォーティエンスコンサルティング株式会社」へ社名変更しました。転職市場では今も「クニエ」の名前で認知されていることが多いため、本記事では「フォーティエンス(旧クニエ)」と表記して解説します。

新社名は、「Foresight & Fortitude(未来を洞察し、不屈の精神で成果を残す)」「Intelligence & Experience(英知と経験で価値を創造する)」という思いを込めた造語です。単なる名称変更ではなく、クニエ時代に培った強みを土台にブランドを再構築していく意思表明と読むことができます。

同社の中核的な強みは、日系グローバル企業の支援です。クニエ時代からSCM(サプライチェーンマネジメント)・製造業・業務改革領域のコンサルティングに定評があり、構想を描いて終わりではなく、NTTデータグループのIT実装力と連携して変革を実行まで支援できる点が、独立系ファームとの明確な違いです。

会社名フォーティエンスコンサルティング株式会社(旧クニエ/QUNIE)
設立2009年(クニエとして設立、2025年10月1日に社名変更)
グループNTTデータグループ
事業領域SCM(サプライチェーン)/製造業/業務改革を中心とした総合コンサルティング。日系グローバル企業の支援に強み
役職体系コンサルタント → シニアコンサルタント → マネージャー → シニアマネージャー以上
分類総合系ファーム(日系・ITグループ系)。当サイトのコンサル業界マップ2026も参照

フォーティエンス(旧クニエ)の3つの特徴

  • NTTデータグループの安定基盤×コンサルの専門性:大手ITグループの一員としての経営基盤・顧客基盤を持ちながら、コンサルティングファームとしての専門性を追求できるポジションです。戦略・業務の構想からNTTデータグループのIT実装力につなげる一気通貫の支援は、グループ系ファームならではの武器です。
  • SCM・製造業務領域の国内有数の知見:クニエ時代から積み上げてきたSCM・製造業・業務改革の知見は国内有数で、この領域を深めたいコンサルタント・事業会社人材にとって代表的な選択肢の一つです。テーマを深く掘る専門家集団としてのカルチャーが根づいています。
  • 社名変更を経てブランド再構築中の「変化のフェーズ」:2025年10月の社名変更を経て、ブランドを再構築している変化の途上にあります。完成された組織に乗るのではなく、新しい看板を一緒に育てるフェーズに関われることは、この時期に入社する人ならではの面白さです。

フォーティエンスの年収【役職別】

総合系ファームの一般的水準に基づく、役職別の年収目安は以下のとおりです。

役職年収目安※
コンサルタント550〜750万円
シニアコンサルタント750〜1,000万円
マネージャー1,000〜1,400万円
シニアマネージャー以上1,400万円〜

※総合系ファームの一般的水準に基づく目安。個人の経験・スキル・オファー役職により変動する。業界全体の役職別年収はコンサルタントの年収を参照。

外資戦略ファームほどの水準ではありませんが、総合系ファームとして標準的なレンジであり、マネージャー以降は1,000万円台に乗る水準です。事業会社のSCM・生産管理・業務企画部門などからの転職では、年収アップと専門性の深化を同時に狙えるケースが多いのが実情です。オファー時の役職設定が年収を大きく左右するため、これまでの実務経験をどの役職相当として評価してもらうかの交渉が重要になります(年収交渉のポイント参照)。

求める人物像 — テーマへの専門性と変革の実行力

フォーティエンス(旧クニエ)の採用はテーマ・部門別に行われるため、「コンサルタントとして優秀か」以上に「その領域の専門家として通用するか」が問われます。選考で評価されるのは次のような資質です。

  • 専門領域の実務知見:SCM・製造・業務改革などの領域での実務経験・知見が最も評価されます。事業会社での生産管理・調達・物流・業務企画などの経験は、コンサル未経験でも強力な武器になります。
  • 現場を動かす実行力:構想を描くだけでなく、クライアントの現場を巻き込んで業務を実際に変えた経験。業務改革は「絵を描くこと」より「定着させること」が難しいため、泥臭い調整をやり切った経験が響きます。
  • 志望テーマへの明確な問題意識:「なぜこのテーマを深めたいのか」を自分の経験と接続して語れること。テーマ別採用だからこそ、志望領域の解像度がそのまま志望度の高さとして評価されます。
  • IT・デジタルへの理解:NTTデータグループのIT実装力と連携する場面が多いため、業務とシステムの両方を見渡せる素養があると活躍の幅が広がります。

中途採用の選考フロー

選考は書類選考→Webテスト→面接2〜3回(目安)が標準的な流れです。テーマ・部門別の採用のため、応募時点でどの領域を志望するかを明確にしておく必要があります。

書類選考(履歴書・職務経歴書)

志望テーマとの実務経験の合致度が最初に見られます。SCM・製造・業務改革などの領域での経験は、担当業務の羅列ではなく「どんな課題を、どう変えたか」の変革ストーリーとして書くことが通過の鍵です。書き方の基本は職務経歴書の書き方を参照してください。

Webテスト

言語・非言語などの基礎能力が測られます。難易度自体は標準的ですが、対策不足での取りこぼしが最ももったいないステップです。市販の問題集で形式に慣れ、時間配分の練習をしておきましょう。

面接2〜3回(ケース面接が課されることがある)

現場コンサルタント〜マネージャー、シニアクラスとの面接が中心です。志望テーマを選んだ理由、業務改革プロジェクトの実務経験の深掘りに加え、ケース面接が課されることがあります。製造業クライアントの業務改革の進め方など、志望領域に即したテーマが扱われる場合があるため、実務に引きつけた準備が有効です。

最終面接・オファー

カルチャーフィットと入社意思の確認に加え、キャリアの方向性と志望テーマの整合性が改めて確認されます。通過後、条件面の調整を経てオファーとなります。

面接の特徴と頻出質問

面接の重心は、地頭テストよりも専門領域の実務知見と変革経験の深掘りにあります。「教科書として知っている」ではなく「現場で実際にやった」ことを、具体的な状況・打ち手・結果まで語れるかが合否を分けます。また「クニエ」から社名が変わった直後だからこそ、社名変更の経緯や新しいブランドへの理解を踏まえた志望動機は、企業研究の深さを示す材料になります。

  • 頻出質問
  • なぜフォーティエンス(旧クニエ)なのか。他の総合系ファームではだめなのか
  • 志望テーマ(SCM・製造・業務改革等)を選んだ理由を教えてください
  • 業務改革プロジェクトの実務経験を、あなたの役割・打ち手・成果まで具体的に教えてください
  • 現場の抵抗にあったとき、どのように巻き込んで前に進めましたか
  • ケース面接の出題例
  • 製造業クライアントの業務改革をどう進めるか、進め方を設計してください
  • 志望領域に即したテーマ(サプライチェーンの課題整理等)が扱われる場合もあります

ケースが課される場合も、抽象的なフレームワークの当てはめより、現場の実態を踏まえた現実的な進め方が評価される傾向があります。回答の型づくりはケース面接完全ガイド面接対策|頻出質問と回答例を参照してください。

選考対策 — テーマ別採用を攻略する準備方法

① 志望テーマの解像度を上げる

テーマ・部門別の採用である以上、対策の出発点は「どの領域で戦うか」の決定です。SCM・製造・業務改革などの中から、自分の実務経験と最も接続する領域を選び、その領域の典型的な課題・変革のアプローチ・自分ならではの貢献を言語化します。「なぜこのテーマか」を自分のキャリアストーリーとして語れる状態が目標です。

② 実務経験を「変革ストーリー」として整理する

職務経歴と面接エピソードは、「担当した業務」ではなく「起こした変化」を軸に再構成します。課題の背景→自分の仮説→具体的な打ち手→現場の巻き込み→結果→学び、の流れで代表的なプロジェクトを2〜3本整理し、どの場面を深掘りされても具体的に答えられるようにしておきましょう。

③ ケース対策は業務改革・オペレーション寄りに

ケース面接が課される場合に備え、市場規模推定型よりも、業務改革の進め方・オペレーション課題の構造化を中心に演習しておくのが効率的です。「現状把握→課題の構造化→打ち手の優先順位→定着までの進め方」という変革プロジェクトの流れに沿って、自分の言葉で設計できるように練習してください。

④ 「なぜフォーティエンスか」を社名変更の文脈まで踏まえて語る

旧クニエとしての実績とNTTデータグループ内での位置づけ、社名変更を経てブランドを再構築している現在のフェーズを理解したうえで、「変化の途上にある組織で何を担いたいか」まで語れると、志望動機の説得力が一段上がります。日系ファームを選ぶ理由の整理には外資系と日系コンサルの違いが役立ちます。

転職難易度と「内定する人」の共通点

難易度は総合系ファームの中では標準的な水準(★★★☆☆)ですが、テーマ別採用ゆえに「志望領域との合致度」の評価は厳格です。当社の支援経験から、内定に至る方には次の共通点があります。

  • 志望テーマが明確で、経験と接続している:SCM・製造・業務改革のいずれかで「この領域を深めたい理由」を自分の実務経験から語れる
  • 変革を「定着」までやり切った経験がある:構想や分析で終わらず、現場を巻き込んで業務を実際に変えた経験を具体的に示せる
  • 企業研究が社名変更後の姿まで及んでいる:旧クニエ時代の強みと、フォーティエンスとしての新しいフェーズの両方を理解している
ポイント:フォーティエンス(旧クニエ)の選考は、地頭の一発勝負ではなく「テーマとの合致度」のマッチングです。応募前にどの領域で勝負するかを見極め、実務経験をその領域の変革ストーリーとして磨き込むことが、最も効果の高い対策です。裏を返せば、専門領域が合致する方にとっては、外資戦略ファームより現実的に狙える有力な選択肢です。

よくある質問

フォーティエンスコンサルティング(旧クニエ)の転職難易度はどのくらいですか?

総合系ファームの中では標準的な水準ですが、テーマ・部門別の採用が特徴で、SCM・製造・業務改革など志望領域に関する実務知見や問題意識の深さが厳しく見られます。志望テーマが明確で、関連する実務経験を具体的に語れる方にとっては挑戦しやすいファームです。

フォーティエンスの中途採用の年収はどのくらいですか?

総合系ファームの一般的水準に基づく目安は、コンサルタントで550〜750万円、シニアコンサルタントで750〜1,000万円、マネージャーで1,000〜1,400万円、シニアマネージャー以上で1,400万円〜です。経験・スキルとオファー役職により変動します。

クニエから何が変わったのですか?

2025年10月1日に社名が「クニエ(QUNIE)」から「フォーティエンスコンサルティング株式会社」に変わりました。新社名には「Foresight & Fortitude(未来を洞察し、不屈の精神で成果を残す)」「Intelligence & Experience(英知と経験で価値を創造する)」という思いが込められています。NTTデータグループのコンサルティングファームという位置づけや、SCM・製造・業務改革領域の強みはクニエ時代から引き継がれています。

コンサル未経験でもフォーティエンスに転職できますか?

可能です。テーマ・部門別の採用のため、事業会社でのSCM・生産管理・調達・業務改革などの実務経験がそのまま評価されます。コンサルスキルは入社後に習得できる前提で、専門領域の知見と変革への意欲を示せれば、未経験でも十分に挑戦できます。

まとめ:テーマとの合致度を磨き込めば有力な選択肢

  • フォーティエンスコンサルティングは、2009年にクニエとして設立され、2025年10月1日に社名変更したNTTデータグループの総合コンサルファーム
  • SCM・製造・業務改革領域の知見は国内有数。NTTデータグループのIT実装力と連携した一気通貫の変革支援が強み
  • 年収目安はコンサルタント550〜750万円、シニアコンサルタント750〜1,000万円、マネージャー1,000〜1,400万円、シニアマネージャー以上1,400万円〜
  • 選考は書類→Webテスト→面接2〜3回(目安)。テーマ別採用のため、志望領域の実務知見と変革経験の深掘りが中心
  • 合否を分けるのは、志望テーマの解像度と、実務経験を変革ストーリーとして語れる準備

STRAND PARTNERSでは、総合系ファームの選考事情に精通したアドバイザーが、志望テーマの選定から職務経歴書のブラッシュアップ、ケース・面接対策まで一貫して伴走しています。未経験からの挑戦をお考えの方は未経験からコンサル転職もご覧のうえ、まずは現在地の診断からお気軽にご相談ください。