SUPERVISED BY — 監修者
辰本 明日加
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

プロフィール詳細 ›
中村 水藻
監修者
中村 水藻Mizumo Nakamura
STRAND PARTNERS

お茶の水女子大学卒業後、新卒でアクセンチュアに入社しシニアマネージャーまで昇進。ファーム内部での評価・昇進の実情を踏まえ、大手外資ファーム・ITコンサルへの転職支援を担当。

この記事でわかること

  • イグニション・ポイントの企業概要と、コンサル×インキュベーションという独自の事業モデル
  • 役職別の年収目安(当社推定)と、成長組織ならではの昇進機会
  • 中途採用の選考フロー(書類→面接2〜3回)と各ステップの通過ポイント
  • 「自ら事業を作りたい」志向が問われる面接の特徴と頻出質問
  • 転職難易度と、内定する人に共通する3つの条件

イグニション・ポイントとはどんなファームか

イグニション・ポイントは、2014年に設立された東京拠点の国内独立系コンサルティングファームです。戦略・DX・新規事業開発を軸にしたコンサルティングサービスを提供する一方で、クライアント支援にとどまらず、自社事業やジョイントベンチャーを手がけるインキュベーション機能を持っている点が最大の特徴です。「支援する側」と「事業を作る側」の両方の顔を持つファームは国内でも珍しく、コンサルティングの枠を超えて事業創造に関わりたい人材から高い注目を集めています。

事業領域は、戦略コンサルティング、DX・デジタル、新規事業開発・インキュベーション、デザインの4つが柱です。企業の変革テーマの中でも特に成長市場である新規事業・DX領域にポジションを取っており、「構想を描いて終わり」ではなく、事業として立ち上げるところまで踏み込む支援スタイルを志向しています。総合系・戦略系の大手ファームがひしめくコンサル業界における独立系としての立ち位置は、コンサル業界マップ2026もあわせて確認してください。

もう一つの特徴が、「ウェルビーイング」を経営コンセプトに掲げている点です。コンサル業界というとハードワークのイメージが先行しがちですが、イグニション・ポイントはフルフレックスをはじめとした働き方の柔軟性を積極的に打ち出し、社員のウェルビーイングと成果の両立を志向する成長組織として知られています。裁量ある働き方の中で自律的に成果を出すカルチャーであり、「管理されて働く」より「自分でハンドルを握って働く」ことを好む人に親和性の高い環境です。

会社名イグニション・ポイント(Ignition Point)
設立2014年
拠点東京
事業領域戦略コンサルティング/DX・デジタル/新規事業開発・インキュベーション/デザイン
事業モデルコンサルティングに加え、自社事業・ジョイントベンチャーを手がけるインキュベーション機能を保有
カルチャー「ウェルビーイング」を経営コンセプトに掲げ、フルフレックス等の柔軟な働き方を推進
分類国内独立系・ブティック(グロース系)

イグニション・ポイントの3つの特徴

  • コンサル×インキュベーションの「二刀流」:クライアントの戦略・DX・新規事業を支援するコンサルティングと、自社事業・ジョイントベンチャーを自ら立ち上げるインキュベーションを両輪で回す事業モデルです。コンサルタントとして経験を積みながら、自社事業やJVへの参画機会を通じて「事業を作る側」に回るキャリアの選択肢があることは、支援に徹する一般的なファームにはない魅力です。
  • ウェルビーイング経営と柔軟な働き方:「ウェルビーイング」を経営コンセプトの中心に据え、フルフレックスなど働き方の柔軟性を制度として打ち出しています。時間や場所の裁量が大きいぶん、自律的にアウトプットの質を担保することが求められますが、ライフステージに合わせて長く働ける環境を重視する人にとって、コンサル業界の中では際立った特徴と言えます。
  • 新規事業・DXという成長市場でのポジション:企業の変革投資が新規事業開発とDXに集中する市場環境の中で、まさにその領域を主戦場としています。成長市場に軸足を置く成長組織であるため案件・ポジションが増え続けており、若手でも早くから責任ある役割を担いやすい点は、キャリアの立ち上がりを早めたい転職者にとって大きな利点です(DX市場の動向はITコンサルの最新動向参照)。

イグニション・ポイントの年収【役職別】

イグニション・ポイントの役職別の年収レンジは、国内グロース系ファームの一般的水準に基づく当社推定の目安として、次のように整理できます。

役職年収目安※
コンサルタント550〜800万円
シニアコンサルタント800〜1,100万円
マネージャー1,100〜1,400万円
上位職1,400万円〜

※国内グロース系ファームの一般的水準に基づく当社推定の目安。個人の経験・スキル・評価により変動する。業界全体の役職別年収はコンサルタントの年収を参照。

外資系戦略ファームと比べれば絶対額は控えめですが、事業会社からの転職であれば十分な年収アップを狙えるレンジです。重要なのは、成長組織ゆえにポジションが継続的に生まれており、成果を出せば早期の昇格が現実的に狙えるという点です。役職が一つ上がるごとに年収レンジは大きく変わるため、中長期の年収は「入社時の提示額」よりも「昇進の早さ」で決まる面が大きくなります。オファー時の提示条件には交渉の余地があるケースもあるため、進め方は年収交渉のポイントを確認しておきましょう。

求める人物像 — 「自ら事業を作りたい」志向が評価の軸

イグニション・ポイントの選考を理解するうえで押さえるべきは、単なる「優秀なコンサルタント候補」ではなく、「事業を作ることに当事者意識を持てる人材」が求められているという点です。インキュベーション機能を持つファームだけに、面接では新規事業・DXの実務経験や、「自ら事業を作りたい」という志向の有無・強さが評価されやすい傾向があります。具体的には、次のような資質が見られます。

  • 事業への当事者意識:「クライアントに提案して終わり」ではなく、事業の立ち上げ・成長に自分ごととして関わりたいという意欲。「自分で事業を作るとしたら何をやるか」を自分の言葉で語れることが重要です。
  • 新規事業・DXの実務経験:事業会社での新規事業開発、サービス立ち上げ、DX・デジタル施策の推進経験は、コンサル経験の有無を問わず高く評価される材料になります。
  • 構想と実行をつなぐ力:戦略・構想を描くだけでなく、関係者を巻き込んで形にした経験。曖昧なテーマを構造化し、具体的なアクションに落とし込んだプロセスが問われます。
  • ウェルビーイングへの共感と自律性:柔軟な働き方は「管理の緩さ」ではなく「自律の裏返し」です。時間や場所の裁量を成果につなげられるセルフマネジメント力と、同社の経営コンセプトへの共感が見られます。

裏を返せば、「大手ファームの選考の練習台」のような温度感で臨むと見抜かれやすい選考です。なぜコンサルと事業創造の両方をやりたいのか、なぜそれがイグニション・ポイントでなければならないのかを、自分のキャリア戦略と接続して語れるかが問われます。

中途採用の選考フロー

選考は書類選考→面接2〜3回(目安)という流れが標準です。職種によりケース面接が課される場合があり、選考期間は他の国内グロース系ファームと同様、比較的スピーディーに進む傾向があります。応募から内定までの一般的な流れは選考プロセスとスケジュールもあわせて確認してください。

書類選考(履歴書・職務経歴書)

新規事業開発・DX推進・サービス立ち上げなど、事業づくりに関わった経験が最も注目されるポイントです。職務経歴書では、プロジェクトの背景・自分の役割・実行のプロセス・成果を具体的に記載し、「構想から実行まで関与した」ことが伝わる書き方を意識しましょう。基本は職務経歴書の書き方を参照してください。

一次面接 — 経験とスキルの確認

現場のコンサルタント・マネジメント層が面接官となり、これまでの実務経験の深掘りが中心になります。新規事業・DXに関する経験は「何をやったか」だけでなく「なぜその打ち手を選んだか」「何がうまくいき、何が難しかったか」まで問われるため、思考プロセスごと言語化して臨みましょう。職種によってはケース面接が課される場合があります(対策はケース面接完全ガイド参照)。

二次〜最終面接 — 志向性とカルチャーフィット

マネジメント層・経営層との面接では、「なぜ大手ではなくイグニション・ポイントか」「自分で事業を作るとしたら何をやるか」といった、志向性と当事者意識を試す質問の比重が高まります。ウェルビーイングという経営コンセプトへの共感も、この段階で率直に確認されることがあります。回数・面接官はポジションや時期により異なります。

オファー面談・条件調整

最終面接通過後、役職・年収などの条件が提示されます。入社時の役職はその後の昇進・年収カーブの起点になるため、経験との整合を丁寧に確認しましょう。交渉の進め方は年収交渉のポイントで解説しています。

面接の特徴と頻出質問

イグニション・ポイントの面接は、経験の深掘りと志向性の確認が両輪です。特に「事業を作ること」への当事者意識は、志望動機・経験談・逆質問のすべてを通じて一貫して見られます。当社の支援経験では、次のような質問が頻出しています。

  • 志望動機に関する質問
  • なぜ大手ファームではなく、イグニション・ポイントなのですか
  • コンサルティングとインキュベーションの両方がある環境で、何をやりたいですか
  • ウェルビーイングという経営コンセプトをどう受け止めていますか
  • 経験・志向に関する質問
  • 新規事業・DXに関する実務経験を、役割と成果まで含めて教えてください
  • もし自分で事業を作るとしたら、何をやりますか。なぜそれをやりたいのですか
  • 構想を実行に移す過程で最も苦労した経験と、その乗り越え方を教えてください

特に「自分で事業を作るとしたら何をやるか」は、同社ならではの質問として準備必須です。アイデアの奇抜さよりも、課題設定の筋の良さ、なぜ自分がやるのかという必然性、実現への道筋の具体性が見られます。回答の組み立て方の基本は面接対策|頻出質問と回答例で詳しく解説しています。

選考対策 — 通過率を上げる4つの準備

① 「なぜ大手ではなくイグニション・ポイントか」を事業志向で語る

コンサル転職では総合系大手との併願が一般的だからこそ、面接官は「うちは滑り止めではないか」を見ています。イグニション・ポイントを選ぶ理由は、規模や知名度では語れません。コンサルティングとインキュベーションの二刀流という事業モデル、新規事業・DXという領域への集中、ウェルビーイングを掲げる組織運営——これらの中で自分が最も惹かれる点を特定し、「自分のどんな経験・価値観がそう思わせるのか」まで掘り下げて言語化してください。

② 「自分の事業アイデア」を一つ磨き込んでおく

「自分で事業を作るとしたら何をやるか」に答えるための準備は、付け焼き刃では通用しません。自分の原体験や業界知識に根ざした課題を一つ選び、「誰のどんな課題を」「どんな打ち手で」「なぜ自分が」解決するのかを骨子として整理しておきましょう。事業計画の精緻さより、課題への解像度と当事者意識が評価されます。この準備は志望動機の説得力を高める副次効果もあります。

③ 新規事業・DX経験を「構想→実行→学び」で棚卸しする

新規事業開発やDX推進の経験は、成果の大小を問わず強力なアピール材料です。ただし「関わった」だけでは弱く、「何を構想し、誰を巻き込み、どう実行し、何を学んだか」のストーリーで語れて初めて評価されます。うまくいかなかった経験も、撤退判断や軌道修正のプロセスを語れれば十分に武器になります。職務経歴書への落とし込みは職務経歴書の書き方を参考にしてください。

④ 未経験者はコンサル基礎とケース対策を固める

コンサル未経験者は、事業会社での変革・事業立ち上げ経験を軸に勝負することになりますが、職種によってはケース面接が課される場合があるため、構造化思考の基礎訓練は済ませておくべきです(ケース面接完全ガイド参照)。あわせて、ファームの分類と同社の立ち位置(コンサルファームの種類と特徴)を理解し、未経験からの転職活動の全体像は未経験からコンサル転職で押さえておきましょう。

転職難易度と「内定する人」の共通点

転職難易度の目安は★★★☆☆です。外資系戦略ファームの選考ほどの超難関ではありませんが、事業への当事者意識という明確な評価軸があり、「コンサルに入りたい」という一般的な動機だけでは通過が難しい選考です。当社の支援経験から、内定に至る方には次の共通点があります。

  • 事業づくりの経験または強い志向がある:新規事業・DX・サービス立ち上げの実務経験、あるいは自分の事業アイデアを具体的に語れる当事者意識を持っている
  • イグニション・ポイントを選ぶ理由がキャリア戦略に接続している:コンサル×インキュベーションの環境で何を得て、その先にどんなキャリアを描くのかが一貫したストーリーになっている
  • 自律的に働ける裏づけがある:柔軟な働き方の中で成果を出してきた実績や、セルフマネジメントの具体的な工夫を語れる
ポイント:イグニション・ポイントは成長途上の組織であるため、一般論として、配属される案件やチームによって得られる経験にバラつきが生じやすい面があります。コンサルティングと自社事業・JVのどちらに関わるのか、想定される案件領域や配属の実態を、内定後・入社前の段階で確認しておくことがミスマッチを防ぐうえで重要です。エージェント経由の応募であれば、こうした確認を代行してもらえます。

よくある質問

イグニション・ポイントの転職難易度はどのくらいですか?

外資系戦略ファームほどの超難関ではありませんが、新規事業開発やDXの実務経験、そして「自ら事業を作りたい」という志向の有無が丁寧に見られるため、志望動機の解像度が低いままでは通過が難しい選考です。職種によってはケース面接が課される場合もあり、コンサル基礎力と事業志向の両面での準備が必要です。

イグニション・ポイントの中途採用の年収はどのくらいですか?

国内グロース系ファームの一般的水準に基づく当社推定の目安として、コンサルタントで550〜800万円、シニアコンサルタントで800〜1,100万円、マネージャーで1,100〜1,400万円、上位職で1,400万円〜です。実際の提示額は経験・スキルと入社時の役職により変動します。

大手コンサルファームとの違いは何ですか?

最大の違いは、クライアント支援に加えて自社事業やジョイントベンチャーを手がけるインキュベーション機能を持ち、コンサルタント自身が事業づくりに関わる機会がある点です。また「ウェルビーイング」を経営コンセプトに掲げ、フルフレックスなど柔軟な働き方を打ち出している点も、大手ファームとの対比でよく語られる特徴です。

未経験でもイグニション・ポイントに転職できますか?

コンサル未経験でも、事業会社での新規事業開発やDX推進の実務経験があれば十分に挑戦可能です。選考では「何を経験したか」に加えて「自分で事業を作るとしたら何をやるか」といった事業への当事者意識が問われるため、未経験者はコンサル転職の基礎準備とあわせて、自身の事業アイデアや変革経験を語れるよう整理しておくことが重要です。

まとめ:事業への当事者意識が合否を分ける

  • イグニション・ポイントは2014年設立の国内独立系ファーム。戦略・DX・新規事業開発のコンサルティングと、自社事業・JVを手がけるインキュベーションの二刀流が最大の特徴
  • 「ウェルビーイング」を経営コンセプトに掲げ、フルフレックス等の柔軟な働き方を打ち出す成長組織。自律的に成果を出せる人に向く環境
  • 選考は「書類→面接2〜3回」が目安で、職種によりケース面接あり。新規事業・DXの実務経験と「自ら事業を作りたい」志向が評価の軸
  • 対策の核は、①事業志向での志望動機の言語化、②自分の事業アイデアの磨き込み、③新規事業・DX経験の棚卸し。入社前の配属・案件の実態確認も忘れずに

STRAND PARTNERSでは、国内グロース系ファームの選考傾向を踏まえた面接対策から、配属・案件に関する実態確認、オファー条件の交渉まで一貫して伴走しています。同じ国内グロース系ではライズ・コンサルティング・グループノースサンドDirbatoとの比較検討のご相談も可能です。イグニション・ポイントへの転職をお考えの方は、まず現在のご経歴でどのポジションを狙えるかの診断からご相談ください。