SUPERVISED BY — 監修者
辰本 明日加
監修者
辰本 明日加Asuka Tatsumoto
STRAND PARTNERS 代表取締役

慶應義塾大学卒業後、アクセンチュア戦略部門、リクルートを経てSTRAND PARTNERSを創業。コンサルファーム・PEファンド・大手事業会社への転職支援を手がける。

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高辻 渚
監修者
高辻 渚Nagisa Takatsuji
STRAND PARTNERS

米国ビジネススクール卒業後、PwCニューヨークオフィス、アクセンチュア戦略部門を経て参画。グローバル視点でのコンサル・外資系企業への転職支援を担当。

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ANSWER — 結論

「やめとけ」と言われる理由の多くは事実です。ただしその大半は「稼働の重さ」と「成果への要求水準」に集約され、これは裏返せばコンサルで得られる成長速度の対価でもあります。問題は業界の良し悪しではなく、あなたがその対価を払ってでも得たいものがあるかどうかです。当社の支援実績では、転職後に年収または職位が上がった方が96.3%である一方、合わないと判断して現職に残る選択をされる方も一定数いらっしゃいます。

OUR VIEW — STRAND PARTNERSの見解

「やめとけの理由は事実。ただし判断材料にはならない」

ネット上では「やめとけ」の理由が並べられ、そこで話が終わっている記事が大半です。

当社は転職エージェントですが、相談の結果「今は現職に残る」という結論になる方も一定数いらっしゃいます。これは当社の収益にはなりませんが、合わない転職を勧める方が長期的な信頼を失うと考えているためです。実務の実感として、「やめとけ」の理由はおおむね事実です。しかしそれらは全て「対価」であって、判断は「対価を払ってでも得たいものがあるか」でしか下せません。当社のアドバイザーにはアクセンチュア・PwC・EYでの実務経験者が在籍しており、良い面だけでなく実際の負荷や向き不向きも率直にお伝えしています。

年収・職位アップ率
96.3%
転職後1,000万円以上
70%超

※当社の転職支援実績に基づく数値です(内定獲得率94.5%/年収・職位アップ率96.3%/最大年収アップ額850万円/ハイクラス求人割合85%/転職後年収1,000万円以上70%超)。

「やめとけ」と言われる7つの理由

ネガティブな評判には、実態を反映しているものと、古い情報のまま語られているものが混在しています。1つずつ、現在の実態と照らして検証します。

1. 稼働が重い

最大の理由です。限られた期間でクライアントの課題を解く仕事の性質上、繁忙期の稼働は事業会社より重くなります。ただし業界全体で働き方改革が進み、深夜・休日稼働の管理は各ファームで厳格化されています。実態は「ファームによる差」より「プロジェクトと上司による差」の方が大きいのが正直なところです。

2. 成果への要求水準が高い

アウトプットの品質・スピードの基準が事業会社と異なります。特に未経験入社の最初の半年〜1年は、資料の差し戻しが続くのが普通です。ここを「成長痛」と捉えられるかが分かれ目になります。

3. 評価がシビア(Up or Out)

「昇進できなければ退職」という文化は、外資戦略系では今も一定程度残ります。一方、総合系では採用拡大に伴い育成型の人事制度に移行しているファームが増えており、かつてほど極端ではありません。

4. 常に学び続ける必要がある

案件ごとに未知の業界・テーマをキャッチアップし続けます。知的好奇心が強い人には魅力ですが、腰を据えて1つの領域を深めたい人にはストレスになります。

5. 希少価値が下がったと言われる

業界拡大でコンサル経験者の数が増え、「コンサル出身」だけでは差別化にならなくなったのは事実です。ただしこれは「何のコンサルをやったか」が問われるようになったという意味であり、専門領域を築いた人の価値はむしろ上がっています。

6. 実行までは関われないことがある

提案して終わり、という不満は昔から語られます。ただし近年は実行支援・常駐型の案件が主流になっており、「絵を描くだけ」の案件は減っています。志向に応じてファーム・部門を選べば回避できる問題です。

7. 出張・常駐がある

クライアント先常駐や地方案件は一定数あります。ただしリモート併用が定着し、以前ほど拘束は強くありません。応募前に配属領域の実態を確認すべき項目です。

それでもコンサルを選ぶ人が得ているもの

  • 年収:同年代の事業会社勤務と比べ、20代後半〜30代で1.5〜2倍になるケースが多い
  • 市場価値:課題解決力・資料作成力・プロジェクト推進力が短期間で鍛えられ、その後の選択肢が広がる
  • キャリアの可搬性:PEファンド、スタートアップ経営層、事業会社の経営企画など、次の選択肢が広い
  • 意思決定の距離:若手でも経営層と直接議論する機会がある

向いている人・向いていない人

向いている人慎重に考えるべき人
未知の領域を短期間で学ぶことに抵抗がない1つの専門を腰を据えて深めたい
指摘・反論を人格否定と切り離して受け取れるフィードバックの直接さがストレスになる
成果で評価されることを望む安定した評価・年功的な処遇を重視する
数年後のキャリアの選択肢を広げたい今の会社で長期的に積み上げたいものがある
繁忙期の稼働を受け入れられる生活リズムの安定が最優先
判断のしかた:「やめとけ」の理由を1つずつ自分に当てはめ、受け入れられないものが2つ以上あるなら慎重に考えるべきです。逆に、理由は理解した上で「それでも得たいものがある」と言えるなら、業界の評判は判断材料になりません。

「やめとけ」と言う人の立場を見分ける

ネガティブな評価に触れたときは、発信者の立場を確認してください。

  • 在籍者・経験者の発言:実態を反映している可能性が高い。ただし所属ファーム・部門・年次で見えている景色が違う
  • 数年前の情報:働き方・評価制度は近年大きく変わっており、古い情報は割り引く必要がある
  • 業界外からの伝聞:イメージで語られていることが多い